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外壁塗装の見積もりを取り始めたとき、「どうせ足場を組むなら屋根もいっしょにやった方がいいのでは?」と気づく方は少なくありません。
実際、同時施工には費用面でのメリットがあります。一方で、状況によっては不要な工事になるケースもあります。このページでは、同時施工のメリット・デメリット・費用相場・判断基準を整理します。「やった方がいいのかどうか」の答えを見つける参考にしてください。
外壁塗装と屋根塗装を同時に施工するメリット
足場代が1回分で済む——節約額の目安は15〜25万円
外壁塗装・屋根塗装のどちらも、安全に作業するための仮設足場が必要です。足場の設置・撤去費用は、一般的な2階建て住宅で15〜25万円程度かかります。
外壁と屋根を別々に工事した場合、足場費用は2回分かかります。同時施工にすれば足場は1回の設置で済むため、2回目の足場費用(15〜25万円程度)を丸ごと節約できる計算になります。
この節約額は、塗料グレードを1段階上げることや、将来の塗替え費用の積み立てにあてることができます。
工期が短縮される——2回に分けると合計で約1ヶ月以上かかる
外壁塗装の工期は一般的に10〜14日程度、屋根塗装は5〜7日程度かかります。別々に施工すると、それぞれの工期に加えて足場設置・撤去の日数が各回必要になり、合計で1ヶ月以上の期間を要することになります。
同時施工にすれば工期は概ね14〜21日程度にまとまり、仮設足場が家を囲む期間も1回分で済みます。採光が制限される期間や、業者の出入りによる生活への影響を最小限に抑えられます。
劣化状態を同時に確認できる——見落とし防止になる
外壁だけを点検していると、屋根の劣化に気づかないまま放置してしまうことがあります。逆も同様です。外壁塗装の工事に際して足場を組んだ機会に屋根も点検してもらうことで、劣化の初期段階で対処できる可能性が高まります。
屋根の劣化は地上からは確認しにくいため、足場のある状態での点検は特に有効です。
色・デザインをトータルでコーディネートできる
外壁と屋根の色は、家全体の印象に大きく影響します。同時施工であれば、業者と外壁・屋根の配色をまとめて相談しながら決められます。別々の工事では、色の組み合わせを調整しにくくなることがあります。
同時施工のデメリットと注意点
一度に支払う金額が大きくなる——ローン・補助金の活用を検討する
外壁と屋根を同時に施工すると、一度に支払う金額が大きくなります。後述する費用シミュレーションでは、30坪2階建ての場合に120〜160万円程度になることもあります。
支払い計画に不安がある場合は、以下の選択肢を検討してください。
- リフォームローン: 住宅リフォームに対応したローン商品(金融機関・信販会社により異なります)
- 自治体の補助金・助成金: 省エネ性能向上や耐候性塗料使用に対して補助を行う自治体があります(制度の有無・金額は自治体により異なります)
- 工事時期の検討: 閑散期(冬季等)は業者の受注状況により値引き交渉の余地が生まれることがあります
補助金・助成金の詳細については、外壁塗装の費用を安くする方法もご参照ください。
屋根の劣化度が軽微な場合は不要な工事になることも
外壁の塗替え時期と屋根の塗替え時期が必ずしも一致するわけではありません。屋根の劣化がまだ初期段階であれば、今回の工事では屋根塗装を見送り、次回の外壁塗装のタイミングで合わせるという判断も合理的です。
外壁の耐用年数が10〜15年程度であるのに対し、屋根は施工した塗料の種類・素材・立地条件によって異なります。劣化状況を確認した上で、本当に今回必要かどうかを判断することが重要です。
「どうせ足場があるから」という理由だけで屋根塗装を勧める業者には注意が必要です。屋根の劣化状態をしっかり説明できる業者かどうかを確認しましょう。
業者の得意分野を確認する——外壁専門と屋根専門では技術が異なる
外壁塗装と屋根塗装は、使用する塗料や施工方法が異なります。外壁塗装を専門にしている業者が屋根の施工経験・技術を十分に持っているかどうかは、個別に確認が必要です。
同時施工を検討する際は、屋根工事の実績・職人の経験年数・保証内容について業者に確認することをおすすめします。
外壁塗装と屋根塗装を同時施工した場合の費用相場
30坪2階建ての場合——120万〜160万円が目安(2026年時点)
一般的な30坪2階建て住宅で外壁・屋根を同時施工した場合の費用は、120万〜160万円程度が目安とされています(塗料グレード・劣化状況・地域により変動します)。
| 塗料グレード | 費用の目安 |
|---|---|
| シリコン系(スタンダード) | 120万〜140万円程度 |
| フッ素系(高耐久) | 140万〜170万円程度 |
| 無機系(最高耐久) | 160万〜200万円程度 |
※上記はあくまで一般的な目安です。実際の金額は業者・仕様・住宅の状態・地域によって大きく異なります。複数の業者から見積もりを取ることで適正価格を確認することをおすすめします。
外壁のみの費用相場については、外壁塗装の費用相場ページで詳しく解説しています。
費用の内訳——足場・外壁・屋根それぞれの割合
同時施工の費用は、大きく以下の項目で構成されています。
| 項目 | 費用の目安 | 全体に占める割合 |
|---|---|---|
| 足場工事費 | 15〜25万円 | 12〜18%程度 |
| 外壁塗装工事費 | 60〜90万円 | 45〜60%程度 |
| 屋根塗装工事費 | 25〜45万円 | 20〜30%程度 |
| 高圧洗浄・下地処理 | 5〜15万円 | 5〜10%程度 |
| 諸経費 | 5〜10万円 | 5〜8%程度 |
※数値はあくまで目安であり、住宅の規模・状態・塗料選択により変動します。
足場費用は外壁・屋根いずれかの工事費に含まれて請求されることが多いため、見積書では「足場費用がいくらか」を個別に確認することをおすすめします。
別々に施工した場合との差額シミュレーション
外壁と屋根を別々に工事した場合と同時施工した場合を比較した試算です。
| 工事パターン | 費用の目安 | 差額 |
|---|---|---|
| 外壁のみ(今回) | 80〜120万円 | — |
| 屋根のみ(別の機会) | 35〜55万円 | — |
| 合計(別々) | 115〜175万円 | — |
| 同時施工 | 120〜160万円 | 約15〜25万円の節約 |
足場費用が1回分節約されることで、同時施工は別々に施工するよりも15〜25万円程度安くなるのが一般的な試算です。
ここで費用の目安を確認したら、次のステップは複数の業者から見積もりを取ることです。相場の幅が広いため、実際にいくらになるかは見積もりを取るまでわかりません。
同時施工をすすめるタイミングと判断基準
屋根の劣化サインを自分でチェックする方法
屋根の劣化を地上から確認する際は、以下のポイントを参考にしてください。
双眼鏡で確認できる劣化サイン:
- 屋根材(スレート、瓦など)の色あせ・変色
- コケや藻の発生(緑・黒の変色)
- ひび割れや欠けが目視で確認できる
- 棟板金(屋根の棟部分の金属材)の浮き・変形
雨どいや室内からの確認:
- 雨どいに砂状・粒状の屋根材の削れカスが溜まっている(スレート屋根の場合)
- 屋根裏に雨染みがある
ただし、屋根の正確な劣化状態は専門業者による点検が不可欠です。自己判断で「大丈夫だろう」と結論を出さず、工事の機会に点検してもらうことをおすすめします。
「もう少し待った方がいい」と言える業者が信頼できる
信頼できる業者の判断基準のひとつが、「今の屋根は塗装が不要です」と正直に言えるかどうかです。
外壁塗装の見積もりの際に屋根も一緒に勧めてくる業者は珍しくありませんが、以下の点を確認することで業者の誠実さを測ることができます。
- 屋根の劣化状態を具体的に説明してくれるか
- 写真や点検レポートを提示してくれるか
- 「屋根はまだ大丈夫です」と言える業者かどうか
業者の選び方の詳細については、外壁塗装業者の選び方を参照してください。
複数社への相見積もりが同時施工では特に重要な理由
1社だけでは適正価格がわからない
同時施工は工事金額が大きくなるため、1社の見積もりだけで決めてしまうと、高い金額を支払ってしまうリスクがあります。
外壁・屋根の同時施工では、以下の点で業者によって金額が大きく変わります。
- 足場費用の設定(外壁・屋根どちらに含めるかの計上方法)
- 使用する塗料のグレード・種類
- 屋根塗装の施工範囲(棟板金交換等の追加工事の必要性)
- 保証期間・アフターサービスの内容
複数の見積もりを比較することで、「適正な金額の範囲」がわかり、交渉の根拠にもなります。
見積もり比較のポイントについては、外壁塗装の見積もり比較ガイドで詳しく解説しています。
一括見積もりサービスを使うメリット
自分で複数の業者を探して連絡を取るのは手間がかかります。一括見積もりサービスを使えば、1回の申し込みで複数の審査済み業者から見積もりを受け取れます。
- 業者を1社ずつ探して連絡する手間が省ける
- 審査・登録済みの業者に限定されるため悪質業者を避けやすい
- 比較しやすい形式で見積もりが届く
同時施工の費用は金額が大きいため、相見積もりによる差額も大きくなる傾向があります。まずは2〜3社から見積もりを取ることからはじめてみてください。