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「太陽光発電はやめたほうがいい」という声を耳にすることがあります。実際のところはどうなのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「やめたほうがいい」と言われる理由を一つひとつ整理したうえで、向いている家・向かない家の条件をできるだけ中立的にお伝えします。最終的に「自分の家には合いそうか」を判断する材料にしていただければと思います。
「やめたほうがいい」と言われる主な理由
初期費用が100万円超になる場合がある
太陽光発電の設置費用は、容量や業者によって幅がありますが、住宅用(4〜6kW)では100万円〜150万円程度が一般的な目安です。
資源エネルギー庁の第100回調達価格等算定委員会資料(2024年12月)によると、2024年に設置された新築案件の平均システム費用は28.6万円/kW(実績値)です。ソーラーパートナーズの2025年契約実績データでは、容量別に以下の費用が示されています(税込)。
| 設置容量 | 費用の目安(税込) |
|---|---|
| 3kW | 約108万円 |
| 4kW | 約119万円 |
| 5kW | 約132万円 |
| 6kW | 約141万円 |
※出典:ソーラーパートナーズ2025年契約実績データ。既築住宅では足場仮設や追加工事が必要になるため、新築より高くなる傾向があります。
蓄電池も同時に設置する場合、蓄電池(5kWh)だけで約90万〜150万円が追加になるため、合計で200万〜300万円を超えることもあります。
「100万円以上の出費に見合うかどうか」という点が「やめたほうがいい」と言われる最大の理由の一つです。
元が取れるまでに10〜15年かかる
初期費用を売電収入と電気代節約で回収するまでには、一般的に10〜15年程度かかります。
FIT制度(固定価格買取制度)の買取価格は、制度開始時の2012年に42円/kWhだったものが2024年には16円/kWhまで低下しました。2026年度以降は「初期投資支援スキーム」が適用され、最初の4年間は24円/kWh、5〜10年目は8.3円/kWhという2段階の価格設定になっています(資源エネルギー庁2025年3月プレスリリースによる確定値)。
「10〜15年のうちに引っ越す可能性がある」「設備が故障した場合の修理費用がかかる」という点が懸念として挙げられることがあります。ただし「回収できない」ではなく「回収に時間がかかる」という点に注意が必要です。
なお、2026年度からの初期投資支援スキーム(1〜4年目24円/kWh)が適用される場合は、従来制度より売電収入が増えるため、回収期間が短縮される見込みがあります。たとえば5kW・年間発電量5,500kWh・自家消費率40%の場合、1〜4年目の売電収入は約72,000円/年(残60%×5,500kWh×24円/kWh≒79,200円)程度となり、電気代節約と合わせた年間経済メリットは大きくなります。詳しいシミュレーションは太陽光発電の費用相場・回収期間の解説ページと太陽光発電は元が取れるのか?でご確認ください。
悪徳業者・強引な訪問販売のリスク
国民生活センターの統計(PIO-NET)によると、太陽光発電システムの「点検商法」に関する相談件数は以下のように推移しています。
| 年度 | 相談件数 |
|---|---|
| 2022年度 | 154件 |
| 2023年度 | 304件 |
| 2024年度 | 677件 |
※出典:国民生活センター(PIO-NET統計、消費生活センター等経由含む)。2023年度比で2024年度は約2.2倍に増加。
「無料点検が法律で義務化された」「パネルに異常がある」などと称して訪問し、高額な洗浄・コーティング契約を迫るケースが典型的です。国民生活センターのデータでは、70歳以上の方が被害に遭うケースが多いとされています。
こうした業者に当たるリスクがあることが、「やめたほうがいい」と言われる一因です。業者の選び方については、太陽光発電の業者選びのポイントも参考にしてください。
設置できない屋根がある
太陽光パネルを設置するには、屋根の向き・勾配・面積・強度が一定の条件を満たす必要があります。以下の場合は設置が難しいか、発電効率が大きく下がります。
- 北向き屋根(発電量が南向きと比べて大幅に減少)
- 急勾配または平らすぎる屋根(設置できない場合がある)
- 屋根面積が狭い(4kW未満しか載せられない)
- 築年数が古く、屋根の強度が不足している
自分の屋根が適しているかどうかは、業者による現地調査を受けることで確認できます。
災害時に必ずしも使えるわけではない
「太陽光発電があれば停電時も電気が使える」と思っている方もいますが、正確には条件があります。
通常の太陽光発電システムは、停電時に自動的に電力を遮断する仕組みになっています(系統連系の安全規定)。停電時に電気を使うには、「自立運転モード」への切り替えが必要で、使える電力量も1,500W程度までに限られるのが一般的です。
蓄電池を組み合わせることで停電時の使用範囲は広がりますが、蓄電池なしの場合は「停電時には限定的にしか使えない」と理解しておく必要があります。
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設置者の満足度の傾向
太陽光発電の設置者を対象にした満足度調査では、「満足している」と回答する割合が高い傾向があります。ただし、調査主体によって結果が異なるため、特定の数値を断定的に示すことは難しい状況です。
一般社団法人太陽光発電協会(JPEA)は業界団体として普及促進活動を行っており、信頼できる業者情報の提供なども行っています(JPEA公式サイト: https://www.jpea.gr.jp/)。
後悔の理由として多いパターンとその対策
設置後に「思ったよりよくなかった」と感じる方の話では、次の3つのパターンが見受けられます。
1. 費用対効果が想定を下回った(シミュレーション不足)
業者から提示されたシミュレーションが実態と乖離していたケースがあります。「西向きの屋根を真南向きで計算する」「定価を水増しして値引き額を大きく見せる」などの手口が報告されています(ソーラーパートナーズ調査より)。
対策としては、複数業者でシミュレーションを比較し、前提条件(屋根の向き・傾斜・地域の日射量)が正確かどうかを確認することが重要です。
2. 業者選びに失敗した(相見積もりなしで即決)
訪問販売の業者に「今日限りの特別価格」と迫られ、相見積もりを取らずに契約したケースです。その後、適正価格より高額だったと気づく事例が報告されています。
3. 蓄電池なしで停電時に使えなかった
停電時の電力供給を期待して設置したが、蓄電池なしでは期待通りに使えなかったという声があります。設置前に「何のために設置するか」の目的を明確にすることが大切です。
太陽光発電に向いている家の条件
屋根の向きと角度
南向きの屋根で、傾斜が30度前後の場合が発電量の面で有利です。ただし、東向きや西向きでも設置は可能で、南向きと比べて10〜15%程度の発電量低下を見込んだうえで経済性を判断することになります。
屋根の面積と強度
4kW以上のシステムを載せるには、一定の屋根面積が必要です。一般的に1kWあたり6〜8m²程度のパネル設置スペースが必要とされています。また、屋根の強度が設置荷重に耐えられることも条件です。
年間電気使用量が多い家庭
電気使用量が多い家庭ほど、自家消費によって電気代を削減できる量が増えます。オール電化の家庭や、昼間在宅時間が長い家庭は自家消費率が高くなりやすく、経済効果が出やすい傾向があります。
ただし、電気使用量が多くても夜間消費が中心の場合は、蓄電池なしでは自家消費率が低くなることがあります。
長期居住予定がある
回収期間の目安が10〜15年であることを考えると、その家に10年以上住む見込みがある場合に投資の回収が見込みやすくなります。
近隣の日照を遮る建物・樹木がない
隣家や樹木がパネルに影を落とす場合、発電量が大幅に低下します。特に午前中または午後の特定時間帯に影がかかる場合は、業者の現地調査で発電量への影響を確認することをおすすめします。
自分の家が設置に向いているか確認したい方へ。現地調査・見積もりを通じて、屋根の向き・面積・影の影響を含めたシミュレーションを確認してみましょう。
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太陽光発電に向かない家の条件
北向き屋根・急勾配・屋根面積が狭い
北向きの屋根では太陽光が当たりにくく、発電量が南向きに比べて大幅に少なくなります。急勾配または非常に平らな屋根では設置工事に制約があり、対応できない業者もあります。屋根面積が狭い場合は設置できる容量が限られ、経済性を確保しにくくなります。
近い将来に屋根の葺き替えを予定している
屋根の葺き替えが近づいている場合、太陽光パネルを一時撤去・再設置する手間と費用が発生します(数十万円程度の追加費用がかかることがあります)。葺き替えが必要な状況の屋根に太陽光パネルを設置するのは、タイミングとして適切ではありません。
初期費用の回収より手元資金の確保を優先したい
10年以上かけて回収する投資として考えると、100万円以上の資金を長期間拘束することになります。手元資金の余裕が少ない、またはその資金を他の用途に使う優先度が高い場合は、設置を急ぐ必要はありません。
設置後のメンテナンス・保険対応が難しい状況
太陽光パネルは、改正FIT法(2017年施行)により定期点検が義務化されています(4年に1回以上の専門家による点検が求められており、義務を怠ると指導・改善命令の対象となります)。また、自然災害によるパネルの損傷リスクもあります。設置後の維持管理を担う余裕がない場合は、慎重に判断することをおすすめします。
判断に迷うケース
「向いている」「向かない」どちらにも当てはまらない、グレーゾーンのケースもあります。以下の3つは特に判断が難しいパターンです。
南向きだが近隣に日照を遮る建物がある場合
屋根の向きや傾斜は問題なくても、隣家や共同住宅が午前〜午後の日照を一部さえぎっている場合、発電量は予想より下がることがあります。影の影響は季節や時間帯によって変わるため、現地調査でパネルへの影の影響を定量的に確認することをおすすめします。
10年以上住む予定だが屋根の葺き替えが5〜10年後に見込まれる場合
長期居住の見込みはあっても、近い将来に屋根の葺き替えが必要になる場合は、設置のタイミングが問題になります。葺き替え時にパネルを一時撤去・再設置すると数十万円程度の追加費用がかかります。屋根のリフォームと太陽光設置を同時に行うほうが、トータルコストを抑えられる場合があります。
東または西向き屋根で、電気使用量が多い場合
南向き屋根より10〜15%程度発電量が少なくなりますが、電気使用量が多い家庭では自家消費によるコスト削減効果がある程度見込めます。条件が複数揃わない場合は、まず現地調査で発電量シミュレーションを確認し、費用対効果を判断することをおすすめします。
「やめたほうがいい」を避けるための3つの準備
1. 複数社から見積もりを取ってシミュレーションを比較する
1社だけの見積もりで判断すると、適正価格かどうかの比較ができません。2〜3社以上から見積もりを取り、それぞれのシミュレーションの前提条件(屋根の向き・傾斜・地域の日射量・使用パネル)が正確かどうかを確認してください。
見積もり金額だけでなく、「パネルの型番とkW単価」「工事費の内訳」「保証内容」も比較することをおすすめします。
2. 補助金を確認して実質費用を下げる
国や自治体の補助金を活用することで、実質的な初期費用を抑えられます。
国の補助金として、2026年度は「みらいエコ住宅2026事業」(環境省・国土交通省)が新築住宅を対象に実施されており、ZEH水準の新築住宅は35万円/戸、より高い性能基準(GX志向型住宅等)では最大110万円/戸の補助が受けられます。補助額は住宅の性能区分により異なります。詳細はみらいエコ住宅2026事業公式サイトでご確認ください。また、ZEH補助金(経済産業省・環境省)については2025年度はZEH基準で55万円/戸でした。2026年度の補助額・申請状況はzehweb.jpで最新情報をご確認ください。
自治体独自の補助金も多くあります。補助金の詳細については、太陽光発電の補助金・助成金ガイドで解説しています。
※補助金の内容・金額・申請期間は年度によって変わります。最新情報は各公式サイト(みらいエコ住宅2026事業: https://mirai-eco2026.mlit.go.jp/、ZEH補助金: https://zehweb.jp/)でご確認ください。
3. 蓄電池とのセット導入を検討する
停電対策や自家消費率の向上を重視する場合は、太陽光発電と蓄電池のセット導入を検討することをおすすめします。
蓄電池の費用目安(2025年時点、工事費込み):
| 容量 | 費用の目安 |
|---|---|
| 5kWh | 約90万〜150万円 |
| 10kWh | 約110万〜200万円 |
※出典:ソーラーパートナーズ蓄電池価格相場レポート(2025年11月更新)。設置条件・メーカーにより変動します。
蓄電池を組み合わせることで自家消費率が向上し、電気代の削減効果が高まります。ただし、蓄電池の追加費用が増えることで総投資額が大きくなるため、回収シミュレーションをセットで確認することが重要です。太陽光発電と蓄電池のセット導入の詳細については太陽光発電と蓄電池のセット導入ガイドもあわせてご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Q: 太陽光発電は本当に元が取れる?
一般的な目安として10〜15年程度が回収期間とされています(4〜6kW設置、新制度適用の場合)。ただし、設置費用・発電量・電気代の水準・補助金活用の有無によって変わります。「回収できない」ではなく「条件次第で回収期間が異なる」という理解が正確です。詳しくは太陽光発電は元が取れる?回収期間の実態をご覧ください。
Q: 訪問販売で勧められた場合はどうすればいい?
その場での即決は避け、「検討します」と伝えて帰ってもらいましょう。万が一、強引な勧誘を受けた場合は、消費生活ホットライン(188)に相談することができます。
訪問販売で契約してしまった場合でも、クーリングオフ制度が利用できます。クーリングオフは、契約書面を受け取った日から数えて8日以内に書面(内容証明郵便等)で事業者に申し入れることで、無条件で契約を解約できます(特定商取引法に基づく)。
Q: 設置後に後悔した場合、撤去はできる?
撤去は可能ですが、撤去工事費用がかかります(一般的に数十万円程度)。また、撤去後は屋根に穴を塞ぐ工事も必要になります。設置前にしっかりと検討し、納得してから契約することが重要です。撤去よりも、設置前に複数社の見積もりを取ることで「失敗しない設置」を目指すことをおすすめします。
Q: 向いているかどうか、設置前に確認する方法は?
信頼できる業者に現地調査・無料見積もりを依頼することが最も確実な方法です。屋根の向き・傾斜・面積・影の影響を実際に確認したうえで、発電量シミュレーションを提示してもらえます。その際、1社だけでなく2〜3社から見積もりを取って比較することをおすすめします。業者選びのポイントは太陽光発電の業者選びでも解説しています。
まとめ
「太陽光発電はやめたほうがいい」と言われる主な理由を整理すると、次の3点に集約されます。
- 初期費用が大きい:4〜6kWで100万〜150万円程度(蓄電池追加でさらに増加)
- 回収に時間がかかる:一般的な目安は10〜15年
- 悪徳業者のリスクがある:訪問販売トラブルは2024年度に677件(国民生活センター統計、PIO-NET、消費生活センター等経由含む)
一方で、以下の条件が揃っている場合は設置を前向きに検討できます。
- 南向き〜東西向きの屋根で、面積と強度が十分ある
- 長期居住(10年以上)の見込みがある
- 年間電気使用量が多く、自家消費率が上がりやすい
- 近隣の日照を遮る障害物がない
「やめたほうがいい」かどうかは、家の条件と目的次第です。「自分の家には合うかどうか」を確かめるための第一歩として、複数社への無料見積もりをおすすめします。
まずは無料見積もりで、自分の家への適性を確認してみましょう。現地調査・発電量シミュレーションを依頼することで、「向いているかどうか」の判断材料が揃います。
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