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外壁と屋根のリフォームを同時に行うと、足場代(目安15〜25万円)を1回で済ませられるため、個別に施工するよりも費用を抑えられるケースが多いです。築15〜25年の時期に両方の状態を確認し、同時施工の検討をおすすめします。この記事では費用の目安・工期・業者選びのポイントを整理します。
なお、「外壁と屋根を同時にリフォームすべきか迷っている」段階の方には、意思決定の判断基準を整理した外壁塗装と屋根塗装を同時施工するかどうかの判断が参考になります。本記事は「一緒にやることを前提として、具体的にどう段取りして何がいくらかかるか」に特化した内容です。
外壁と屋根を一緒にリフォームする3つのメリット
外壁と屋根のリフォームを同時に進めることで得られる主なメリットは3つあります。
1. 足場代を1回で済ませられる
外壁塗装・屋根塗装・屋根カバー工法・屋根葺き替えのいずれも、安全に作業するための仮設足場が必要です。足場の設置・撤去費用は、一般的な2階建て住宅(30坪前後)で15〜25万円程度が目安です(建物の外壁面積に応じて変動します)。
外壁と屋根を別々に工事した場合、足場費用は2回分かかります。同時施工にすれば足場は1回の設置で済むため、2回目の足場代(15〜25万円程度)を節約できる計算になります。
特に屋根葺き替えなど大規模な工事と外壁塗装を組み合わせる場合は、両方の工事で足場を共有するため、節約効果が最大限に発揮されます。
2. 工期を1回にまとめられる
外壁塗装の工期は一般的に7〜14日程度、屋根塗装は3〜5日程度が目安です。別々に施工すると足場設置・撤去の日数が各回必要となり、合計では相当な期間が必要になります。
同時施工にすれば、工事全体を1つの工程としてまとめられます。足場が家の周囲を囲む期間・採光が制限される期間・近隣への挨拶や業者の出入りによる生活への影響も、1回分で済みます。
3. 劣化の進行を同時期にリセットできる
外壁と屋根は同じ気候・環境にさらされています。外壁塗装と屋根塗装のメンテナンス周期はどちらも7〜15年程度(塗料の種類による)が目安で、同時期に劣化が進むことが多いです。
個別に施工すると、外壁工事から数年後に屋根工事が必要になるといったサイクルが生まれ、結果的に足場代が何度も発生します。同時施工でリセットすれば、次のメンテナンス時期も揃いやすくなります。
同時施工の費用目安——足場代シェアで何万円安くなるか
同時施工での費用は、工事の組み合わせによって大きく変わります。ここでは代表的な3パターンを整理します。なお、費用はすべて工事規模・地域・業者によって異なります。以下は2026年時点の一般的な目安です。
足場代の計算方法と目安額
足場の費用は「建物の外壁面積(外周×高さ)×単価」で計算されます。業界の標準的な単価は600〜1,000円/m²程度(出典: テイガク・colors-paint.com)です。
| 建物規模 | 外壁面積の目安 | 足場代の目安(単価800円/m²の場合) |
|---|---|---|
| 30坪・2階建て | 120〜140m² | 10〜11万円 |
| 40坪・2階建て | 140〜160m² | 11〜13万円 |
| 50坪・2階建て | 160〜180m² | 13〜14万円 |
※外壁面積は建物の形状・軒の出・隣接状況によって異なります。仮設機材の費用・管理費・運搬費が加わるため、実際の見積もりでは15〜25万円となるケースが多いです。必ず複数社に見積もりを依頼して確認してください。
別々に2回施工した場合、足場代がもう1回分(15〜25万円程度)発生します。
パターン1: 外壁塗装 + 屋根塗装(同時施工)
外壁塗装と屋根塗装を組み合わせる最もスタンダードなパターンです。
| 建物規模 | 費用の目安(足場代込み) |
|---|---|
| 30坪 | 90〜160万円 |
| 40坪 | 110〜200万円 |
※塗料の種類(シリコン・フッ素・無機)によって費用が変わります。外壁と屋根の面積、劣化の程度によっても変動します。
屋根塗装の単価は、シリコン系で1,800〜3,500円/m²、フッ素系で3,500〜4,800円/m²が目安です(出典: テイガク)。外壁面積・屋根面積それぞれに塗装費用がかかりますが、足場は1回で済みます。
パターン2: 外壁塗装 + 屋根カバー工法(同時施工)
屋根材の劣化が進んでいて塗装では対応できないが、下地は健全な場合に選ばれる組み合わせです。
| 建物規模 | 費用の目安(足場代込み) |
|---|---|
| 30坪 | 120〜200万円 |
| 40坪 | 150〜250万円 |
※カバー工法は既存屋根材の上に新しい屋根材を重ねる工法です。ガルバリウム鋼板縦葺きで5,000〜8,000円/m²が目安(出典: テイガク)。屋根の形状や下地の状態によって変動します。
屋根カバー工法については屋根カバー工法で後悔しないために——失敗例と5つの判断基準も参考になります。
パターン3: 外壁塗装 + 屋根葺き替え(同時施工)
屋根材の劣化が激しい場合や雨漏りの根本解決が必要な場合の大規模リフォームです。
| 建物規模 | 費用の目安(足場代込み) |
|---|---|
| 30坪 | 180〜320万円 |
| 40坪 | 230〜400万円 |
※葺き替えは既存屋根材の撤去・廃材処分費(3,000〜5,000円/m²)と新設費用が必要です(出典: リショップナビ)。屋根材の種類(スレート・ガルバリウム・瓦)で費用が大きく変わります。詳しくは屋根葺き替え費用の相場をご確認ください。
見積もりで確認すべき「足場代の内訳」
業者によって足場代の見積もり方法が異なります。見積もりを取る際は以下を確認してください。
- 足場代が工事費に含まれているか、別途請求か: 「込み」の場合は総額で比較できますが、「別途」の場合は工事費に足場代を加算して比較します
- 廃材処理費・下地補修費が計上されているか: 記載がない見積もりは後から追加請求されるリスクがあります
- 仮設機材の運搬費・管理費が含まれているか: 足場の単価だけで計算されていない場合は注意が必要です
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同時施工に向いているケースと向いていないケース
同時施工が必ずしも最善とは限りません。状況によって判断が変わります。
向いているケース
築15〜25年で外壁・屋根ともに劣化サインがある場合
外壁に「チョーキング(手で触れると白い粉が付く)」「色褪せ」「ひび割れ」があり、かつ屋根にも「棟板金の浮き」「塗装の剥がれ」「コケ・苔」などのサインがある場合は、両方の工事時期が揃っているため同時施工が適しています。
近隣への配慮で工事回数を抑えたい場合
足場設置時は騒音や日照の遮断が発生します。近隣住宅に挨拶する手間も含め、工事回数を1回にまとめたい場合に有効です。
予算が確保できている場合
外壁・屋根の同時施工は、外壁単独工事より総額が増えます(屋根工事分が加わるため)。足場代の節約額(15〜25万円程度)はありますが、工事全体の費用が増えることを前提に予算計画を立てる必要があります。
向いていないケース
どちらかが施工後5年以内の場合
外壁か屋根のどちらかを最近リフォームしたばかりの場合、状態が良い方を無理に合わせる必要はありません。劣化が進んでいる方を先行施工し、将来的に同時施工できるタイミングを待つ判断もあります。
予算が外壁工事分しか確保できない場合
屋根工事が必要だとわかっていても、現時点の予算で対応が難しい場合は無理に同時施工する必要はありません。ただし、将来的に単独で屋根工事を行う際は足場代が別途発生することを念頭に置いてください。
屋根が緊急修理を必要とする雨漏り状態の場合
雨漏りが進行中で緊急の修理が必要な場合は、外壁工事との同時施工を待たずに単独で屋根修理を先行することを検討してください。雨漏りを放置すると内部構造への被害が広がる可能性があります。
同時施工の「すべきかどうか」についてさらに詳しく検討したい場合は、外壁塗装と屋根塗装を同時施工するかどうかの判断を参照してください。
業者の選び方——外壁と屋根を両方扱える業者の探し方
同時施工を依頼する際は、外壁と屋根の両方に対応できる業者を選ぶことが重要です。
外壁専門・屋根専門・両方対応の違い
| 業者タイプ | 特徴 | 同時施工での注意点 |
|---|---|---|
| 外壁塗装専門業者 | 外壁の知識・実績が豊富 | 屋根工事を下請けに外注するケースがある |
| 屋根専門業者 | 屋根工事の知識・実績が豊富 | 外壁工事を下請けに外注するケースがある |
| 外壁・屋根両対応 | どちらも自社施工可能 | 工程管理が一元化しやすい |
※下請け外注自体が問題ではありませんが、下請けの施工内容や保証範囲が明確かを確認することが重要です。
複数社見積もりで確認すべきポイント
同時施工の見積もりを取る際は、以下の点を複数社で比較してください。
屋根の現状確認を行うかどうか
屋根は地上からは見えにくく、劣化状況の確認が不十分なまま見積もりを出す業者も存在します。「実際に屋根に上って確認するか」「ドローン・写真撮影による報告書を提示するか」を確認しましょう。
足場代の明細があるか
足場代が「一式」としか書かれていない見積もりは、後から費用変更が生じるリスクがあります。m²単価と面積の明細を確認してください。
下地補修・廃材処理費が計上されているか
特に屋根葺き替えでは、廃材処分費・下地補修費の記載がない見積もりは追加請求のリスクがあります。工事前に全費用の確認を取ることが重要です。
保証内容と期間
外壁工事・屋根工事それぞれの保証内容(施工保証・メーカー保証)と期間を確認してください。また、同時施工でどちらの業者が責任を持つかを明確にしておきましょう。
建設業許可の確認
外壁塗装・屋根工事の請負金額が500万円以上になる場合(消費税込み)、建設業許可が必要です。許可を持っている業者かどうかは、国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で確認できます。
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よくある質問(FAQ)
Q. 外壁と屋根を同時にリフォームするとどのくらいお得ですか?
A. 足場代(目安15〜25万円)が1回で済むため、個別施工と比べると15〜25万円程度の節約になるケースが多いです。屋根・外壁の面積や工法によって変わります。また、足場代の節約以外にも、工期を1回にまとめられることで生活への影響を減らせるメリットがあります。
Q. 外壁塗装と屋根葺き替えの同時施工は可能ですか?
A. 可能です。足場の設置・撤去が1回で済むため、特に葺き替えのような大規模工事では足場代の節約効果が大きくなります。ただし工期が長くなるため、業者との工程確認が重要です。同時施工の見積もりを取る際は、外壁と屋根の両方の工事経験が豊富な業者を選ぶと安心です。
Q. 工期はどのくらいかかりますか?
A. 外壁塗装単独で7〜14日、屋根塗装単独で3〜5日が目安です。同時施工は個別より多少長くなりますが、別々に2回施工するよりは合計工期が短くなります。屋根葺き替えを含む場合は、工法と住宅規模によって大きく変わります。業者に工程表の提示を求めてください。
Q. 補助金は外壁と屋根の同時施工でも使えますか?
A. 工事の種類や自治体によって異なります。国の「子育てグリーン住宅支援事業」(2025年度、国土交通省)などは断熱・省エネ性能の向上が要件のため、塗装単独では対象外となる場合が多いです。屋根断熱の追加など、断熱性能向上を伴う工事であれば対象になるケースもあります。補助金制度は年度ごとに変わるため、最新情報は担当業者・市区町村・国土交通省 子育てグリーン住宅支援事業 公式サイトでご確認ください。
Q. 屋根の火災保険は外壁工事との同時施工でも使えますか?
A. 台風などの自然災害が原因の屋根損害は、外壁工事との同時施工でも火災保険の対象になる場合があります。詳しくは雨漏りの修理費用に火災保険を使う方法を参照してください。保険申請の手続きは業者に依頼できる場合もありますが、申請内容については保険会社への事前確認をおすすめします。
まとめ
外壁と屋根のリフォームを同時に行う主なメリットは、足場代の節約(目安15〜25万円)、工期の一元化、劣化サイクルのリセットの3点です。
同時施工が向いている条件は「築15〜25年で両方に劣化サインがある」「近隣への配慮で工事回数を抑えたい」「予算が確保できている」の場合です。一方で、どちらかが施工後5年以内・予算が外壁分しかない・屋根が緊急修理を必要とする場合は、同時施工にこだわる必要はありません。
費用の目安は、外壁塗装+屋根塗装(30坪)で90〜160万円程度、外壁塗装+屋根葺き替え(30坪)で180〜320万円程度です(2026年時点、工法・塗料によって変動)。
複数社から見積もりを取り、足場代の明細・下地確認の有無・保証内容を比較することをおすすめします。
屋根リフォームの費用全体については屋根リフォームの費用相場も参考にしてください。