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「シロアリ駆除を自分でやりたい」という気持ちは自然なことです。費用を抑えたいという考えは当然ですし、市販のシロアリ対策製品もホームセンターで手に入ります。
ただ、市販薬剤でできること・できないことには明確な線引きがあります。この記事では、DIYで対応できるケースと、業者に依頼すべきケースを正直に整理します。「自分でやるべきか、業者に頼むべきか」を判断するための基準として参考にしてください。
シロアリ駆除をDIYでやるとどうなるか — 正直な評価
DIYで対応できるケース(限定的)
シロアリのDIY対策が有効なのは、次のような限定的な状況です。
- 予防処理のみ:現時点でシロアリが確認されておらず、侵入防止を補助的に行う場合
- ヤマトシロアリの初期段階:被害がごく軽微で、侵入防止の補助として使う場合(※根絶ではなく補助)
- 床下に潜れる環境で、施工範囲が明確な場合:自分で作業できる環境が整っており、被害がない状態での予防処理
これらはいずれも「予防」や「補助」にとどまる使い方です。被害が確認されている場合には、DIYだけでの根絶は難しいと考えておいたほうが無難です。
DIYに適さないケース(ほとんどのケース)
次のいずれかに当てはまる場合は、DIYは適していません。
- 被害が確認されている場合:蟻道の発見、床のフカフカ感、空洞音など被害の痕跡があるとき。根絶できないリスクが高く、被害が広がる可能性があります
- 床下に潜れない・入り口がない構造:基礎の形状によっては物理的に作業できません
- 被害範囲が不明な場合:どこまで被害が及んでいるかわからない状態では、専門の点検を先に受けることが必要です
- イエシロアリの可能性がある場合:イエシロアリは巣が地下・壁・屋根裏など建物全体に広がるうえ、ヤマトシロアリと異なり乾燥した木材も加害します。被害の速度・規模が格段に大きく、市販薬剤で対処できる規模ではありません
※沖縄・九州・四国沿岸部はイエシロアリの生息域です。被害が急速に広がるため、被害の有無に関わらず専門業者による点検を先に受けることを強くおすすめします。
シロアリ被害の症状については、シロアリ被害の症状チェックリストで詳しく確認できます。
市販薬剤の限界 — なぜプロが必要か
市販のシロアリ対策製品と業務用薬剤にはいくつかの違いがあります。
薬剤の濃度と効果持続期間:市販品の薬剤濃度は業務用に比べて低く設定されており、効果の持続期間も短い傾向があります(具体的な数値は各製品の仕様書をご確認ください)。
均一散布の難しさ:床下全体に薬剤を均一に散布するには、専門の機材と技術が必要です。散布ムラがあると、シロアリが薬剤を避けて進路を変えるだけになるケースがあります。
施工記録・保証書の発行:DIYでは施工記録や保証書を発行できません。住宅を売却する際に、シロアリ対策の履歴が証明できないと、買い手から減額交渉される場合があります(実際の影響については不動産業者にご確認ください)。
根本原因の特定:被害の根本原因(床下の湿気・シロアリの侵入経路)を特定するのは、専門知識なしには困難です。原因を取り除かない限り、再発のリスクが残ります。
DIYと業者依頼のコスト比較
DIYにかかる費用の目安
DIYでシロアリ対策を行う場合、おおよそ次のような費用がかかります。
- 市販の薬剤スプレー・粒剤:3,000〜15,000円程度(製品・容量によって異なります)
- 床下用散布器具:数千〜数万円(ホームセンター等で購入可能。レンタル対応の有無は店舗により異なります)
- 作業時間:初心者で半日〜1日程度(床下に潜る作業を含む)
一見すると安くおさまるように見えます。ただし、この試算には「一度で根絶できた場合」という前提が含まれています。
業者依頼の費用と何が含まれるか
業者にシロアリ駆除を依頼した場合の費用目安は次の通りです(2026年3月時点の業界一般情報)。
- 施工費用:1㎡あたり1,500〜3,500円程度が業界の一般的な水準
- 30坪の一軒家の目安:約13〜25万円
費用の中には次のものが含まれます。
- 専門家による点検(被害範囲・侵入経路の確認)
- 床下全体への専門薬剤散布
- 施工記録・保証書の発行
- 保証期間内の再発時対応
なお、シロアリ110番の場合は1㎡あたり1,320円(税込)の料金体系で、見積もり・出張費・キャンセルは無料と案内されています(※公式サイトで最新情報をご確認ください)。
業者に依頼した場合の費用の詳細は、シロアリ駆除の費用相場でも確認できます。
DIYがかえって高くつくケース
次のような流れになると、DIYのほうがトータルコストが高くなることがあります。
再発 → ダブルコスト:市販薬剤で根絶できずに再発した場合、再び薬剤を購入した上で業者にも依頼することになります。最初から業者に頼んだ場合より費用がかさみます。
被害拡大 → 木部補修費用:市販薬剤で根絶できなかった場合、症状を見落としたまま放置する期間が生じやすく、その間に被害が広がるリスクがあります。木部補修が必要になると、別途補修費用が発生する場合があります(費用は建物の状況により大きく異なります)。
施工記録なし → 売却時の減額:施工記録がないと、住宅売却の際に価値が下がる場合があります。
まず被害の有無を無料点検で確認してみてください → シロアリ110番(無料見積もり)「業者に頼むべきか」の判断フロー
今すぐ業者に連絡すべき状況
次のいずれかに当てはまる場合は、早めに専門業者へ連絡することをおすすめします。
- 蟻道を発見した:床下・基礎・壁際にシロアリが作った土の道(蟻道)を見つけた場合
- 床がフカフカする・柱を叩くと空洞音がする:木部への食害が進んでいる可能性があります
- 羽アリが屋内で大量発生した:シロアリの羽アリが家の中に出現した場合、近くにコロニーがある可能性が高いです(羽アリの見分け方はこちら)
- 前回の施工から5年以上経過している:薬剤の効果が切れている可能性があります
※沖縄・九州・四国沿岸部(イエシロアリ生息域)では、5年を待たず早めの点検・対処が推奨されます。
DIY(予防処理)で様子を見てもよい状況
次の場合は、市販品を使った予防処理で対応できる余地があります。
- シロアリの痕跡がまったくない(点検で確認済み)
- 新築から5年未満で保証期間中
- 床下換気・湿気対策など、侵入防止の補助として行う場合
ただし「痕跡がない」という判断は、目視での確認だけでは難しいケースもあります。
迷った場合の最初の一歩
「DIYで大丈夫かどうかわからない」という場合は、まず無料点検を受けることが最も確実な選択です。
- 点検 = 契約ではありません。点検の結果を聞いてから、業者に依頼するかどうかを判断できます
- 「被害なし」と判断された場合は、DIYの予防処理で十分なケースもあります
- 被害がある場合は、その範囲と必要な対応を教えてもらえます
よくある質問
ホームセンターで売っているシロアリ対策製品は効果がありますか?
予防処理の補助として一定の効果が期待できます。ただし、既にシロアリ被害が発生している場合の根絶効果は、業務用薬剤と比べて限定的です。
使用する前に、製品の「用途・適用範囲」を必ず確認してください。予防用と駆除用では成分・使い方が異なります。
床下に潜らずに対応できる工法はありますか?
ベイト工法(毒餌設置)は、床下に直接潜らずに施工できる場合があります。地中や基礎まわりに毒餌ステーションを設置し、シロアリに毒餌を持ち帰らせて巣ごと駆除する工法です。
ただし、建物の構造や被害状況によって対応可否が異なります。バリア工法とベイト工法の詳しい比較はこちらで確認した上で、事前に業者に相談してください。
DIYで施工した場合も保証は受けられますか?
市販品での施工に、業者施工と同様の「施工保証」はありません。業者が発行する保証書(5年間など)は、業者による施工が行われた場合にのみ適用されます。DIYで施工した後に業者の保証を受けることはできません。
まとめ
DIYによるシロアリ対策は、被害がない状態での予防処理という限定的なケースでは有効です。しかし、被害が確認されている・被害範囲が不明・床下に潜れないなど、ほとんどのケースではDIYだけでの根絶は難しいのが実情です。
市販薬剤で様子を見ている間に被害が拡大すると、補修費用が別途発生する可能性もあります。「業者に頼むこと」は費用がかかるように感じますが、再発リスクと長期コストで考えると合理的な選択です。
迷った場合は、まず無料点検を受けて「被害があるかどうか」を確認することが、費用を無駄にしない最善策です。